くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

FGO LB1章 アナスタシア攻略した~~まとめ(ぐちゃぐちゃ)

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はぁーーーやっとのことメインストーリー解禁となりました。自然回復でプレイしたため、クリアしたのは4月6日となります。毎度のことゲームが苦手なので、撤退とか令呪とかいっぱい使うかなと思ったけれど案外楽勝だった。セイレムのアビーほど対策できない敵さんはいらっしゃいませんでした。アビーちゃんももしかしたら対策できるのかもだけどね。脳筋なので、わたし。とりま脳筋編成でこの章はクリアできるよってことで。
Fate/SNと同じくスクショ大量に撮ってたんだけど、最終的にわけわかんなくなった。画像多め記事となります。
あんまりきちんとした感想をかけないものについては「続き」行きか端折ることになりました。今回細かいネタまで拾っちゃって「いい‼‼」と思うポイント多かったんだよ……。
一応ストーリーに沿って感想書いたけど、ストーリーは完全には拾ってない。特に今回、アヴィケブロンとサリエリとアタランテちゃんの話題が多すぎて拾えなかった。このうち誰かと焦点絞ると誰かが拾えなくなるのがつらいところ。アヴィケブロンのくだりとか完全にアポクリファ履修しとかないとわからないっぽいし、そこわかってるかどうかでアヴィケブロンへ抱く感想が違ってくると思われ。

 

 



2部が始まるにあたり、アップデートが大量に。
iPad proユーザーで最近回線をグレードアップしたばかりなのに結構な時間はいれなかった。解せぬ。

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大幅に変わったのはここらへんでしょう。なんていうんだろう……PCでいうポップアップ??みたいなやつのデザインと、ログイン画面と、お店のダヴィンチちゃんと、マイルーム(シャドウボーダー)。お店のダヴィンチちゃんがロリンチちゃんになったのがいっちばんきっく~~。「序」が終わってもあのまんまだったから戻ってくるかなってほんの少しだけ期待していたのさ。戻ってこなかったね。あたりまえだね……。
ログイン後の画面もカルデアスからペーパームーンへチェンジ。マスレベあったから写さないけれど。

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始まって早々、CMランサーの真名がバレる。エロい褐色が増えるのか……そういう趣味嗜好を持ったライターでも雇ってるん??ちょっと前までニトちゃんしかいなかったよね??……そうだよね??
わたしがFGO始めて1年経過しましたが、この1年で褐色が2人ほど増えてるね。
それはともかくとして、カイニスちゃん非常に可愛いのである。モードレッドみがあるのである。しゃべりかたとか、キャラとか。でもあんまりシナリオでどう動いてくれるか予想ができない。
アナスタシアちゃん(以降アーニャ)と会話しているところとか、あんなでっけぇおっぱい持ってて男であるかのようにふるまう彼女に違和感がある。どっからどう見ても女じゃんけ‼‼と言ったら殺されそう。今後の活躍に期待(……それにしてもここで真名明かしはどうかと思うの)。
まだ1章で、結論が見えない。それはともかくキリシュタリアくんはマリスビリーの思い描いた夢なりなんなりを実現しようとしているみたい。この文脈からするに、かつて存在した神秘を取り戻すとか、そんな夢があるのかな。
そして異聞帯ができた過程やらなんやらはクリプターたちの意思とはまた別らしい。……脳筋は読解力ないし考察もできないので投げることにした。
ベリルとデイビットの異聞帯は原始的だそうですが、デイビットはともかく円卓関連のベリルの異聞帯が原始的とはいかに。そして付け加えるとそのふたりは人格破綻してそう。ひと殺してる感じあるし、ベリルはその言動から、おそらくマシュの治療室に押し入ったみたいだし(おにゃのこの治療室に押し入るとか外道すぎんだろ)。

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このホームズの言うことって至極まっとうだと思う。
父親や兄にそういう傾向があるわ。二人とも我慢できないタイプでイライラしやすい人なのですが、とくに共通してイライラするのがおなかがすいたとき。しかも「お腹すいている」という自覚がないままに周囲に当たり散らすのでたちが悪い。
空腹は人間を乱す。それまでぜいたくな食事をしていた人間ならなおさらだろうね。
でもゴルドルフさんは意外といい人っぽいので、空腹でもさほどひどくはなさそうだ。

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ちいさいダヴィンチちゃんは「天才だからね」と以前と同じように胸を張るものの、「私、ちゃんとしてる??」と聞くなど可愛らしい一面も。ダヴィンチちゃんの記憶ではなく記録しかないために、ロリンチちゃんはやはりダヴィンチちゃんとは違うのだと思わされる。

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マシュとともにシャドウボーダーを飛び出すと、はみ出し者のパツシィくんと出会う。
この異聞帯にいる住人のほとんどは狼と人間が混じったような種族「ヤガ」。ぐだのような人間は対外が魔術師で、珍しくはあるものの完全にいないというわけではない。実際宮廷魔術師としてヤガ・モスクワに居座るカドック・ゼムルプスやコヤンスカヤ、神父にその他サーヴァントたちは人間の姿をしていて受け入れられている。
それでもヤガと言う種族が多い理由は、その厳しい寒さと魔獣たちにあるらしい。ヤガは人間より力が強く、めったなことでは死なない。
この異聞帯はその気候や環境のせい以上にとてつもなく厳しい。それはイヴァン雷帝のほか、ヤガたちが確立した社会に起因する。
厳しい税、吊り上がる物価、制限された食事(狩り)、そんな中にありながら叛逆など許されず、互いに互いを監視し、未知を恐れるような社会。パツシィのいる街は、積極的に「弱者」を作る。弱者となれば狩りができず、食べ物にありつけない。強きものしか生きる権利はない。パツシィもそんな社会に苦しみ、疑問を抱きながら、はみ出し者として暮らしていた。「なぜ強くなければならないのか」「なぜ弱くてはいけないのか」「なぜいつも何かに飢えているのか」というパツシィの問いは「意味もないこと」と笑われる的だった。
パツシィには弱いとみなされた母親がいた。弱いヤガは殺されるのが普通だそうだが、パツシィはそんな母親の分も余分に税を払う。自分のことを息子だとも認識できないのに。パツシィは少し人間らしいのかもしれない。

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ごたごたに巻き込まれ、パツシィとぐだたちは叛逆軍に加わることに。Fate/Apocryphaに登場した黒のキャスター・アヴィケブロン召喚。
叛逆軍リーダーはアタランテ・オルタちゃん。オルタといっても基本的な性質は変わらず、ちいさな子供たちにやさしい。本質が似ているためか、ヤガとはよくなじめるらしい。
叛逆軍のほとんどは女性や子供など、戦闘できないヤガたち。要するに弱者の集まりだった。強者しか生き残れない街で育ったパツシィくんはカルチャーショックを受けただろうな。

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そしてもう1つ、無頼者が。リーダーはベオウルフとビリー。
彼らの村は少々勝手が違う。どちらかと言えばヤガの本質っぽく、強いものをみとめ、強いもののみ仲間とする。そのため女という弱者であるアタランテが率いる上、大量の非戦闘員を抱え込む叛逆軍とは合流できず、ビリーを叛逆軍に迎え同盟という形に収まる。
敵編成を確認せずビリー集中狙いで行ったら失敗して撤退しまして、戦術を練り直しメンバーも入れ替えタマモちゃんサマーを借りてクリア。

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ここ、ポイント。パツシィくんの「なぜいつも飢えているか」の問いの答えかなぁと思う。これがラストまで続くのだ。

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豚にしちゃってごめんねぇぇぇぇ~~~~って思った、ジャヴォル・トローン。
この後、12節進行度2のみなぜかAP5。

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オプリチニキ100体倒せるかなチャレンジしたかったんだけどやめた。

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これは……誰と戦ったんだろう。たぶんあれだ、あのアヴェンジャー(表記あってるかな)です。
フレBBちゃんに適当編成。前2体が落ちちゃったけど倒せればOK。
後、カドックくんと出会う。
カドックくんの性格はなんとなく予想していた通り。結構な凡人でこじらせやさん。マシュのことをモノ扱いしているが、実のところはマシュにすら劣ると考えている。「半生を無駄にしたかのような苦しみがあって、そのうえで必要だといわれた喜び」から察するに、幼いころからコンプレックスがひどくてこじらせていたんだろう。
マシュやぐだの反論や答えに対し、いちいちきちんと肯定の言葉を返すカドックくん。しゃべればしゃべるほど、劣等感がにじみ出ている。
魔術的な素養は200年ほどの歴史(それでも足りないけど)を誇るだけあり、ぐだよりある。それはそれとして、とにかく優秀な人材だらけのAチームでは凡人すぎたために、Aチームとしての誇りがありながらも劣等感に押しつぶされていたみたい。人理を守る使命を背負ったときは、やっと劣等感から解放されると思っていたのだろう。そしてそれはかなわなかった。爆破され、劣等感から解放される、ある一種の救いを指し示された。しかしその救いも結局はなくなる。数合わせの、魔術師ですらない一般人が成し遂げてしまったがために。ぐだに対して抱いた感情が「激しい妬みだった」とは、本人が認めている。ふだんなら流せたことなのに、唯一のよりどころすらなくなった。ある意味被害者である。
ついでにここに書いちゃうけど、カドックの中のマシュ評や、マシュとほかのクリプターとのかかわりあいについて。ここら辺は第20節から。
ヴォーダイムとかカドックのような、魔術師としての意識が高い人は備品のように考えていたらしい(でもカドックくんはマシュについて完全に備品扱いはしてなさそう、関わり合いはないが)。
デイビットや芥はかかわりを持たないから別として、ペペロンチーノとオフェリアは「女の子同士」と食事に誘っていたことから、きっと優しい性格なんだろうな。オフェリアちゃんも冒頭ヴォーダイムに心酔しているような姿勢を見せていたけれど、そういう人間が「女の子同士」なんて気遣いを見せる人と同一人物とは考えつかない。だって大抵気遣いを見せる人って、意思強めな人が多いもんね。

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ここふつーにライダー入れなきゃなのでわ???と思ったけど案外キャスターでもいける。まぁここではほとんどギミックないし、無敵貫通使わないからマーリンで。

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序盤でも指摘されていたが、カドックくんは仕事以上にアーニャちゃんを優先しているようだ。
アーニャちゃんは通しで見ていても思うが、まるでお姉さんのようでほほえましい。そういえば病弱な弟がいましたね。一緒に死んでしまったけれど。
武蔵ちゃんはあいかわらずわけのわからないことに巻き込まれているようだ。この子の体質はいったい何なのだ??剣豪やれってか‼‼

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20節にカドックくんの回想が入る。マシュへの評価、自分の評価、自分ができなかったこと、異聞帯での目的など。
同時に、アーニャちゃんの願いを聞こうという決意も現れる。その真意はいまいち読み取れないが、なにか思うことがあったのは確実で、そう思ったのは、きっとカドックくんが凡人ゆえにできたことなのだと思う。
言峰神父も言っていたが、カドックくんはあきらめることができないゆえに弱く、アーニャちゃんはあきらめたゆえに強い。

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ミノタウロスはここで2戦目。誰か忘れたけどたぶんエレナちゃんが落ちて、頼光さんにバトンタッチ。
ミノタウロスと言うか、アステリオスの宝具はヤバい。食らってはいけない類。本当にね、アビーちゃんですら攻撃力落ちまくってやばかったわ。
ミノタウロスが放った「むこうがわはうらやましい」という言葉。
ミノタウロスはおそらく異聞帯のサーヴァントだけど……このとき見たのはおそらく汎人類史のアステリオスの記憶。エウリュアレにいじられている記憶だろうけど……優しい目で見られたことがなかったのだろうな。それでうらやましいと思っちゃったわけかも。
それはともかくとして、アヴィケブロン先生はここで魅せ場。アポクリファ販促かな。
そしてここ(21節)でまたAP5。

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サリエリサイド。アマデウスに復讐しに行くサリエリ。神父に会って、アマデウスのところに案内してもらう。
殺すべきか、殺し合いをすべきかなどと悩んでいたものの、アマデウスは2か月も演奏し続けていた事実を知る。雷帝が目を覚ましたらこの国自体がつぶされてしまうため、演奏を願い出たとか。
「ここには彼女たちがいないから。殺されてやるには丁度いい」
「きらきら星を弾いてくれ」
「届かぬことを知って憎み続けてくれた君に後を託す」
よくわかんないけど、わかった。アマデウスいけめんかよ……。

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雷帝、目覚める。マンモスとかいろんな感じのヤガ。
始めは3ターン耐久だけど……エウリュアレが強い。魅了が効きすぎるのも考え物じゃないかな。
ゴーレムスキルめっちゃつよい。

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22節、雷帝戦2回め。Wジャックちゃんで余裕……いやHPがギリギリか。
宝具ナシだからやりやすいっちゃそうなのかな……。

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マシュは新霊衣に。
「オルテナウス計画」から取った名前だろうが、なんていうかですね、スキル微妙。成長を期待。

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今んとここっちのが可愛いから戻した。

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雷帝は問う。雷帝にとってこの異聞帯の国こそが正義だ。ぐだのことを「人理を剪定する者」と呼んだ。今までとは逆の立場だぞ、と念押しされた気分。
異聞帯の世界にも住民がいて、ぐだの生きる汎人類史に戻すには彼らをすべて殺戮せねばならない。

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結局なにも言い返せずじまい。でも、雷帝はそういうところに気づいたらしい。
憐憫とか共感とか、強い者が正義というこの異聞帯には余分なもの、存在しないもの、ヤガたちももうどこかにおいてきてしまったもの。でも本来それが美しいのだと気づいて、汎人類史の勝利を認めた。
ぐだたちはもしかしたら自分自身を認められない可能性もある。根っこから善良ともいわれているので、たとえ自分の世界を救うにしても、どこかの誰かをいないものにするのは耐えられないほど苦痛のはず。雷帝の言葉はそういった結論を出したとき、悩んだときに救いになるのかもしれない。
パツシィも今際のときに激励をくれる。雷帝に言われたことが尾を引くために自信を失いかけていたけれど、強いだけの世界より、弱くても生きて行ける世界が美しいと言う。そしてそういう世界のほうが正しい、生き残れという。
何が正しいとか今の段階では判断に困るだろうけれど、それはまた向き合うべき壁だ。パツシィは先に結論を提示し、励ましてくれた。いいヤガである

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皇帝陛下ちょろすぎだったお。どういうことだよ。

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ところでアタランテちゃんって見せ場少なくない???気のせいかなぁ。


そういえばアーニャ戦……スクショ忘れちゃった~~~。
まぁいつものメンツだよね。
「キミにふさわしいマスターになる」と言ったカドックがさりげなく微笑んでいたの、いい。尊い。全然自信なかったのにね。でもそこでやっと、自分の劣等感から来る妬みと心にない言葉をひっこめた。なんだろうこの……勝手に成長された感じ……。最期にマスターって呼んで微笑むアーニャちゃん可愛かった。

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浮いてるの、いい。おっきーのモーションが映える。
実際潜ってんだか潜ってないんだかで面白かった。

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なんかいろいろやらかしたけど、令呪もコンテもしなかった。でもあれ、木のくせになんで攻撃してくんの??わけわかんない。

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「きらきら星」って恋の歌なん???でーじ???
吹雪に囲まれて生きていたヤガの子は、星みたいな美しくて綺麗なものを知らない。音楽も知らない。「満腹になる??」と聞いてしまう。なるよね、わかる(適当)。
いままで届かなかったものだけれど、すべてが終わった後で、やっと見ることができるようになる。いままで生まれなかったもので、サリエリは最後に美しさで満たす。えもすぎて語彙力が溶けちゃったんだけど、よかった……。ありがとうでした……。

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そんなわけでクリアおめでと~~~‼‼
だがしかし次回予告があるのだった……。
彷徨海……ほうこうかいと読むのかな……うわさにはよく聞く。時計塔、アトラス院と同じく、魔術協会の1組織。えーどんなんだこれ???たのしみ。生存者ってことは、カルデアに代わるあらたな拠点になるかな。

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クリア報酬はまさかの……凸ってないじゃん‼‼これガチャ行きかよ‼‼しかもスト限らしい。PUなさそう。
パツシィ、一緒に星を見たかったねぇ。


要素要素のワードを拾っていくと、筆者が何を伝えたかったか理解できるシナリオ。いまいそがしくて追えてないんですけどね。
アヴィケブロンさんのくだりはアポクリファ履修してから考察したほうが良さげです。アニメも録りだめしてるので観ないとなんだけど、やっぱ時間がね。今年からさらに忙しいんだ。
クリプター達とカドック、アマデウスサリエリ。リンクするのはここらへんだろうかと思うけど、どうもぴんとこないので違うかなと思う。
ここらへんについては神父がかなり胡散臭げに何か言ってる。サリエリについて、「天才では踏み入ろうとしない、凡人故の、感情に寄った領域に」と言う。さらに「行き場のない妄執を打つものは救いのない妄執」「才能があれば成し遂げられるなど勘違いも云々」と続けるのだが、いったい誰に対していったのだ、神父??
あとはカドックとアーニャちゃんの関係が非常にいい。なんかよくわからない。うーん、どういう関係なのだろうか。カドックくんはどうしてアーニャちゃんの願いをかなえてあげたかったのか。明言されてないゆえに難しいけど、やっぱり自分と同じものを見ているのか。あるいは真逆の人間だからか。
カドックくんは序盤と終盤でだいぶ変わったと思う。とはいえ、少しだけど。劣等感と強がりでぐちゃぐちゃな気持ちを抱えていたため、完全なる本心をはかるのは本人が述懐しない以上はわからないけど、すべてにおいて自分をできそこないのように見すぎていて、自信が全くない子だったという印象。今回の目的もアーニャちゃんの願いをかなえるとともに自分の劣等感を消し去ろうとしていた。木の根をはるというとき、ここでやっとスタートラインなんだと、自分もクリプターの一員だと自信を持てていたように見える。まぁ結局はダメダメなんですけどね。でも、彼にとって実際、すべてが終わって別れを経験してからがスタートラインなんでしょう。
あとはいろいろ見忘れていてTwitterとか見て初めて気づいたのですが、カドックくんは序盤に言われていた通り、皇女の願いを第一としすぎてヤガの生活というものをあまり考慮していなかったね。しゃべる相手といえばアーニャばかり、ヤガに一切寄り添うことがなかったのはたしかにぐだと対照的。ヤガはたとえ敵であれ、ぐだのように一緒に歩いた人間を気遣ってくれたよね。カドックくんはぐだを利用するだけ利用して頭はいいのだろうが……もっと周囲を見ようよ、見て何が変わるかって言われてもあれだけど、ぐだにとってはそれが人理修復できたすべてみたいなもんだし。

今回の異聞帯について。強さこそ正義の世界では、弱さが排除され、美しいものがなくなってしまった。たとえば音楽のような、満天の星空のような、雷帝の言う憐憫や共感のような。パツシィが望んでいたものはこの類のものなのだと思う。こういったものがないから満たされなかったのではないか。美しいものがなければどんどんつらさが増していく、そういう世界だった。
みんなは娯楽を知らず、美しいものを知らず生きていたからさほどあの世界に疑問を抱かなかった。もともと強さしかない世界に疑問を抱いていたパツシィくんだからこそ、あんなことをぐだに言えた。叛逆軍のヤガたちも、社会そのものを恨むほかにも、親交を深めていたから、アタランテちゃんにごめんねって言えた。そういう心って持ち合わせる人少ないし、そもそも発揮される場面自体ほとんどないと思うが、素敵だと思うよ、わたし。美しさのない世界ってパツシィは言うけど、まったくないってわけじゃないよね。みんなにただ余裕がないだけであって、自然とそういう心は生まれていると思う。

なんていうか考察も読み込みもできていなくてまともに感想を残せない。でもこれだけは触れなければならない。
雷帝がぐだに見せた事実は事実だ。ぐだは自分の世界を救うために、たくさんの世界を滅亡させなければならない。滅亡には死がつきもので、ぐだはそのぶん、大量の人間を殺していくことになるのかもしれない。雷帝やパツシィの激励である程度救いがあるものの、今後もぐだの心に付きまとう、いやーな感情となるだろう。たぶんそこらへんは1章くらいじゃ解決しないと思う。結局問いかけに答えられなかったし、周囲の人間が示してくれただけで、ぐだ自身はなにも答えを示していない。
読み手としてはそこらへんがもどかしかった。正しいったら正しいのにね。Fate/SNでも思ったけど、そんなことでくよくよするのって違うと思う。汎人類史の人間である以上、汎人類史が正しいに決まっているし、なによりも価値があるんだと決まってるじゃん、と。どれだけ悪い世界だろうと、自分のいる世界こそが正しい。自分が正しいったら正しい。そこでくよくよしちゃうからこそのぐだなんだろうけどね。たぶんそこで迷わず「死ねっ‼‼」って言ってたらマシュはドン引きしてた。
いやほんと、ここだけ苦しかったんだよ。はやく答えを出してよ、と思った。異聞帯の住人だけじゃない、もともと汎人類史の人間だってたくさん死んじゃっているかもなわけで、正義もクソもない。異聞帯と汎人類史はおそらく共存不可だろうし、どちらかは確実に滅びる。なら自分の好きなほうが正しいほうだと思うけど、どうもなぁ。これはさっき書いた通り今回だけの話で済みそうじゃないので、今後の展開を見守るくらいしかできない。いつか、しっかりとした結論を聞くことができますように。


 

※2019年12月21日 編集。