くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

マクロスを観たので簡単な感想(Δ・F)

 

タイトル通り、マクロスシリーズの「マクロスΔ」「マクロスF」を視聴しました。アマプラとYouTubeで迷ってYouTubeで借りたんですけど、外で観るにはYouTubeじゃダメだったのよね。失念失念。

ロボットアニメはもしかして初めて……ではなく、今期アニメのグランベルムとか観てました、が、挫折。百合ものは日常モノじゃないと受け付けないな、と改めて認識しました。男の子が出たほうがなんか良いんだよねああいうの。女の子だけだとグダグダする。

その後SSSS.GRIDMANやシンカリオンを途中まで観たのですけど、SSSS.GRIDMANの魅力的なキャラとロボに惹かれてしまいました。ただ、やっぱりなんかたりない、もうちょっとスターウォーズ的な、宇宙が舞台のほうがおもしろそうだな、ロボだし……と思ったところで、「マクロス」の名を思いつきました。

わたしは、マクロスの名前そのものは、高校生のときに知りました。当時の同級生から「あなたの好きそうな曲だから、是非聞いて」と言われ、「マクロスFランカ・リーの「虹いろ・クマクマ」を聴きました。少々ディズニーっぽい、可愛らしい歌が素敵で、マクロスという作品群を知りました。だからちょっとは興味があったんです。ただ、ロボットにアイドルという世界観がよくわからなくて、二の足を踏んでいました。

初めて知った「マクロスF」ではなく「Δ」を観ようというきっかけになったのは、歌でした。友人とカラオケに行くと、必ずと言っていいほど友人が歌うのは「ワルキューレ」の歌です。友人はアニメは観ていないようなのですが、ちょうどマクロスΔが放送されたころにオタクになって、声優や声優ユニット、アニソンにはまった人です。なのでワルキューレの歌も当然チェックしていました。そこでわたしは「マクロスΔ」を改めて知り、歌マクロスをDLしてプレイしながら音楽も買って、聴いて……いい曲がたくさんあるな、と思いました。もちろん「F」も当然にいい歌ばかりです。「星間飛行」とか松田聖子の作詞家が作詞しているじゃないですか。母に触発されてゆるく聖子ファンをしているわたしからすればとんでもない、すんごい豪華です。でも、歌マクロスをプレイしている中で、やっぱり「Δ」の歌の数々に魅了されました。

 

そんな気持ちで「Δ」を最後まで観終わりました。

感想は……すごくとはいかないまでも、とても良かった‼‼

ワルキューレの曲がやはり名曲だらけだし、世界観も好きです。原住民のいる星に根を張りつつ宇宙を舞台に戦闘を仕掛けていくスタイルはわたしにはまりました。ところどころ「この設定ってどうなの」「この展開はちょっとなぁ」というところもありましたが、全体的にすごくよかったと思います。

それで勢いづいたわたしは、「マクロスF」も観ることにして、先ほど観終えました。もともとランカ・リーちゃんの歌「虹いろクマクマ」から知った作品ということで、若干ランカ贔屓で観てました。そんな理由からいろいろ言いたいこともありますが、これも面白く視聴できたかと思います。Δとは違って大きな船の中に小さな惑星があるような場所が舞台で、戦闘は宇宙空間で行われるもののメインは日常。あまり肌には合いませんでしたが、一気見しちゃいました。

 

両作品ともとても良かったです。そこで、マクロス初心者、もっと言えばロボットアニメも恋愛アニメも超初心者のわたしが、それぞれの不満点と魅力的ポイントを挙げていきたいと思い、ブログを書きました。前置きめちゃくちゃ長かったわ。

ただ、わたしもこの夏休みすんごいストレスたまっていたうえに忙しかったので、アニメはながら見です。もともと文学や映像作品における感情の機微や伏線回収が苦手な質も相まって、拾えていないところや節穴になっている部分は当然あると理解していただきたいです。

 

ではまず、Δからよかったポイントと不満点を簡単に書いていきます。

  • 全体を通して

舞台はとある惑星がメイン。そこに根を張って、ケイオスという民間軍事プロバイダーの支部⁇があります。ワルキューレたちもそこにおり、地球人ではない、現地人の風習に馴染みながら生活しています。ここまでだとただの辺境の星の小さな話、という印象ですが、物語が進むと宇宙に進み、追い込まれつつも宇宙を舞台に戦闘を始めるなど、次第に規模が大きくなります。そういう構成なので、日常パートと戦闘&歌唱パートがよく織り交ぜられたアニメだと思います。現地人と共生する地球人という構図が現代っぽくて好きです。こういうところが、わたし好みのアニメだな、と感じました。あまり宇宙に進出しないとか、逆に宇宙に閉じこもりすぎとかはちょっとね。
ただ、最後の最後までかなり追い込まれていて、話が進むにつれてどんどん気が重くなります。敵キャラの歌があまりにも多く、聞こえてくるだけで「もっとがんばってよワルキューレ‼‼」という気持ちになりました。本当に絶望的シーンが多い。戦闘シーンはあまりよくわからないし、ロボットのかっこよさもよくわかりませんが、惑星脱出シーンとラストシーンは戦闘も歌も必見&必聴だと思いました。メカがかっちょいいです。
アニメで最も衝撃的だったシーンは、カナメさんとメッサーくんの報われないシーンでしょう。メッサーとキースのあの激しいドッグファイト、どっちが勝つかなとは見ものでしたが、まさかそうやって終わるとは。そしてカナメさんの歌う「AXIA」の旋律がこれまた悲しく、ちょっと希望があったのがもう、ね……。メッサーくんとカナメさん、アラド隊長で三角関係もあり(あるように見え)ましたが、そこは描かれることも、決着がつくこともなく、メッサーくんは恋愛という舞台にも立たないままに逝ってしまいました。

  • キャラクターについて

女性キャラクターはわりかしすぐ好きになるタイプのオタクですが、男性であるハヤテについては正直ちょっと好きとはいいがたいものがありました。けれどどこまでもまっすぐで擦れていなくて、優しくてお兄ちゃんみたいなハヤテの魅力はすぐにわかりました。よくも悪くもクセがないので、あんまり目立つタイプではないし主役向けでもないですが、カッコイイと思います。ヒロインのフレイアとミラージュも素敵です。田舎から上京してきた元気娘とカチコチ頭初心上官たまりません。好き。どっちも推しです。この3人全体的に初心すぎて、恋愛関係としてはかなりあっさりとしてましたよね。Fのあのずっしり感とは全く違う。「中学生レベルの恋愛」とか酷評されてましたが、あんまりドロドロしてるの観る気しないのでこれぐらいが好きです、わたしは。
キャラクターの魅力は当然敵キャラクターにも。2次元3次元問わずあんまり成人男性が好きなほうではないんですけど、ウィンダミア王国の空中騎士団、いっけめんぞろいでしたわ……。キャラデザで言えばキースが最高にいけめんだと思いますが、劇中のキャラクターで好きになったのはボーグ君です。ああいう幼いわんこ系⁇好きな人たくさんいるでしょう。あとは空中騎士団ではないけれど、ハインツさま可愛くて好きです。統治も歌も身を削って頑張る系美ショタ。イケメン好きは必ず空中騎士団にはまるでしょうね。にしても男性多いな敵キャラ。一人ぐらい女子でもいいのに。

 

そして不満点について。

  • 描写が薄め

マクロスの主題である三角関係、Δの中の恋愛における三角関係はこのハヤテを中心に、新米ワルキューレメンバーのフレイアとデルタ小隊の先輩ミラージュが形成します。でも、わたしからするとね、哀しいかなこの三角関係は少々ガタガタであると思います。マクロスに恋愛はつきものということは理解して観ていたし、フレイアとミラージュがトライアングることも事前知識で知っていました。でもこれたぶん初見じゃちょっと確信持てなかったな。あまり恋愛要素が強調されていなくて、フレイアとは仲いい友人関係、ミラージュとは衝突しながらも理解し合う先輩後輩、というのが序盤の印象でした。しかもなんていうか、ハヤテがニブニブのニブすぎるせいか、「本当にこの二人とトライアングるのか⁇」という、ハヤテが恋愛フラグを折りまくる、あるいは一切立たせない展開が続きました。女性陣は早々にハヤテを意識し始める描写があるものの、それも取ってつけたような感じで、他の要素(戦闘とか仲間とか)に埋もれがち。後半でやっと、フレイアに対してハヤテが意識をする感じです。ここでやっと、恋愛フラグ。

でももっと大きな不満があって、こうした三角関係において、ミラージュちゃんが空気なんですよ。結局ハヤテはフレイアルートだし、公式もワルキューレやフレイアを推している雰囲気ありありなのでまぁわからなくもない。でも、ミラージュちゃんがいっくらなんでも置いてきぼりすぎじゃないですかね。てか、そもそもわたし歌マクロスで初めてミラージュちゃん知りました。もう一人のヒロインは美雲かと思ってました。ミラージュはワルキューレじゃないんでメディア露出が少ないのはしょうがないし、OPでは優遇されているけれど、いかんせんワルキューレの存在が大きすぎて空気だと思う。もう少し本編で出番や見せ場があれば違ったかもしれないけれど、ハヤテの上官という立場もあって、うまく恋愛関係に持ち込めていなかったような。わたしの個人的な希望では、もう少しハヤテとの物理距離が近かったらよかったのにな……あとフレイアともう少ししゃべってほしかったな……と思いました。ハヤテ最後までミラージュちゃんのこと上官としか見てなかったもん。女の子として見てあげて。そして意識して。

まぁこういうヒロインの扱いもあり、わたしとしてはミラージュの立場を変えるか、ワルキューレそのものを削るかしたほうがすっきりしたんじゃないかな……と思ってます。ミラージュに上官という立場がなければハヤテともっと対等な関係を築けたと思います。そしてワルキューレは個々ですごい魅力的なキャラクターだし、美雲のよりどころにもなる大切な存在。ハヤテやフレイアが島やケイオスに馴れるにあたっても欠かせない人々ですけど、そのワルキューレの描写が長い、多い。Fでもちらほら周囲の人間関係が描かれていたので過剰な演出とは思わないまでも、ワルキューレの情報は多すぎる。そこを削れば、ハヤテやフレイア、ミラージュの3つの関係をより濃厚に描き、ハヤテの感情の変化ももう少し自然になったんじゃないかな、と。とはいえ、ワルキューレも見せどころがすごく多いんです。カナメのAXIAとか、マキナ&レイナコンビとかのキャラは立ってて。でもやっぱり……スッキリしない。あのかつてのメンバーとかの回想シーンはそこまで必要だったのか。

 

不満点もかなりありますが、全体を通しては親しみやすく、あっさりとした物語で純粋に楽しめました。Δはいい……お友達にもおススメしてきます。

ちなみにわたしの好きなワルキューレ楽曲は、「Walkure Attack!」「AXIA~ダイスキでダイキライ~」「ルンがピカッと光ったら」「Absolute 5」です。「いけないボーダーライン」「一度だけの恋なら」もめちゃくちゃ良いですが、戦闘シーンで流す曲としては「Walkure Attack!」「Absolute 5」ほどの曲はないかと。ワルキューレはその仕事の性質上戦場に立ってバルキリーとともに歌うので、こうしたぐいぐい進んでいく曲の魅力が引き立っていると思います。てか、ΔはFよりそういう曲が多いよね。

 

 

お次はマクロスFについてですが、Fは描写が重いように感じた上、途中からランカちゃんに肩入れしすぎたり勉強で手いっぱいになったりでまともに観られないことが続きました。なので正直、F好きの人には叱られるような薄い感想しかないです。

まずはよかった点について。

  • 全体を通して

こちらはΔのように根を張る地上があるわけではなく、宇宙を飛ぶ船の中、小さな惑星が舞台です。やはり市街地戦から宇宙戦になります。そして人がバンバン死にます。話が進むにつれて、酸素不足になったり食糧配給制になったり、普通だった人々の生活は戦時下レベルまで低下。そんなまさに戦争真っただ中に置かれた、自分では逃げられない状況のさなかにあり、絶望感はある意味Δ以上。これはこれでうまく作られた世界観だと思いました。Δももう少し人が死ぬ世界観でもよかったかもね。ヒロインの片割れが死んだら絶望感パないじゃん。そんな展開Fでもないけど。

そうそう、FはΔよりも人物描写が細かい印象。そこが好きな人は好きかも。

  • キャラクターについて

キャラクターとして印象的なのは、やはり三角関係を形成するアルト・シェリル・ランカでしょうね。みんながみんなそれぞれの人間関係を作り上げて大切にしているのでみんな魅力的なんですけど、そこまで書いたら埒が明かないから。アルトは純情少年という印象が最後まで抜け切らないのですが、ヒロイン2人の色が濃い。ランカは思い出せない過去を背負いながらも可愛らしく、自分の道、正しい道を切り開いていこうとするさなかの成長途上のヒロイン。記憶を失ってからはわりかし愛されて育ったせいか、ちょっと幼いところも目立ちます。それでも、最善は何かと探し、迷い、不器用ながら踏ん張っていく女の子だと思います。シェリルは自信家、といえばそれだけなんですけど、彼女の魅力はそれだけではありません。幼いころ過酷な状況に置かれていたせいか、苦労人であり努力家でもある。詳しくは劇中で描かれていないけれど、ストリートチルドレンからトップシンガーにのし上がるほどには並々ならぬ努力と情熱を注いできたと思いますし、そういう彼女の心情は発言の節々から感じ取れます。それが彼女の良いところ。この二人を並べると、ある意味では完成していて不完全であるシェリルと、未完成ではあるもののこれから成長して大いなる成功が待ち受けるであろうランカの対比が見事だと思います。シェリルって大人っぽいけれど、実際はかなり幼いように思えます。空元気というか、なんというか。あまり人を頼らず、自分の中で最善と思う結論を出して生きて行こうとする。それが大人だというのなら、それは世間のきれいごとだとわたしは思います。必ずしも頼らないことが大人ではない。自分なりの結論を見いだすことが大人ではない。ランカと比べてしまえば明らかに人生経験は豊富であるし、自分の考えはしっかり持っているタイプではあると思うのだけれど、どこかに迷いがあるので、大人に見せかけてゆがんでいると思うんだよね。ランカとは少々違うというか。ランカも過去に不安はありつつもまっすぐな心を持っていて、主人公らしいっちゃらしい。その幼さからくる感情が暴走している感じは否めないけれど、そこは……まぁ……成長途上だから……。新米アイドルとして活動し、あれやこれやのうちに人類の命運をかけた作戦に巻き込まれ、自分の歌を見失い……そりゃまぁそれなりに普通に育った15歳16歳の女の子なら悩みます。自分が何かもわからないうちに、恋がどうの、人類がどうの引っ張られ、自分のことで精いっぱいになるのはしょうがないでしょう。まぁこんな二人の対比からシェリル派とランカ派に分かれるのはやむなし。そしてシェリルのほうが人気があるように思うのも無理ないかなって。少なくともシェリルのほうが大人っぽいもん。ただ現代社会でシェリル的な思考をしてたら病むと思う。

歌、そして歌の使い方がすごく好みでした。EDのダイアモンドクレバスの使い方とか、星間飛行を際立たせる演出とか、何度でも観ていたい、という気持ちになりました。てか、こちらも名曲が多すぎる。シェリルとランカという二人の性格それぞれに合った曲が数多くあり、二人の立ち位置とか心境が手に取るようにわかるような、そんな曲で彩られていたアニメだったと思います。思い出せない、思い出したくもない過去があるものの、幼さを残したかわいらしいアイドルとして成長していくランカ。壮絶な過去を持ちつつも、自分を信じて突き進む強さを持つシェリル。どちらも本当にキャラに合った素敵な曲を割り当てられていたと思います。

 

次は不満について。

  • ランカに勝ち目がない

全体を通してシェリルルート。ランカに希望がない。「虹いろ・クマクマ」から入ったわたしは完全にランカ派であり、ランカの幼い魅力にやられた一人なので、そこがすごく……すごく……苦しかった。始めから最後までシェリルルートみっちりだった。もう少し希望が欲しかった。本当に、せめてもうちょっと甘い展開が欲しかった。

「ランカを殺す」→「それがお前(アルト)の愛なのか」発言でもう完全に答えは出ているけれど。アルトにとってランカって、その他大勢なんだよね。どれだけ優遇しても、妹ポジだと思われる。だって愛していたら殺さない。愛していたら、歌いたくないというランカを利用しようとしない。ランカについてどこまでも肯定的にとらえるとますます、アルトはランカを特別に愛している対象と見ていなかったと思う。

あとシェリルとアルト、もうそういう関係じゃないですか‼‼ランカに希望はないじゃないですか‼‼てかなんだよアルトもうシェリルとそこまでいってるならさっさとランカを振ってあげてよ‼‼なんだあの最終話は‼‼いまそんな気持ち。

 

そんなこんなで、マクロスFはランカに過剰に肩入れしすぎたためにあまり上手に観ることができませんでした。つか、ちょっと恋愛が重い……。クソデカ感情やめてくれ。あっさりした気持ちでアニメ観ようとしたんだけど、ちょっとΔとは空気が違ったわ。

Fのおススメ曲は殿堂入りとして「ライオン」「トライアングラー」「星間飛行」なのですが、「ダイアモンド クレバス」のすばらしさも称えたいと思います。「ダイアモンド クレバス」はランカちゃんの声入りverである「ダイアモンド クレバス50/50」も素晴らしいのでぜひ。実はわたし、May'nさんの歌声より中島愛さんの歌声のほうが好きなんだ。「虹いろ・クマクマ」は劇場版だと思うので除いておきましたが、こちらも可愛いのでぜひ。

 

 

 ここまで「Δ」「F」の感想などを簡単に書きましたが、全体としてはわたしはΔが好きかな、と思います。恋愛ものがそこまで好きじゃないからあっさりでちょうどよく、世界観やより今風のCGが好きなポイントです。アマプラのレビューではΔがめちゃくちゃ酷評されているんです。設定の甘さとか際立つところもあるので、その気持ちはわからんでもないが、正直それ言ったらFもそうじゃないか、とわたしは思いますね。どっちもどっちで魅力的なので、好きなほうを観ればヨロシ。観てから判断してください。てかアマプラのFレビュー、作品というより菅野よう子の曲についての高評価も多いし、Δレビューも初代から観ていたおじさまの低評価が多いから気にしなくてもいい。Fはウケるかもだけど、Δは年配男性向けではないような。

そうそう、Δを先に観てあとからFを観たのですが、共通点がちらほらありました。Δ主人公ハヤテは手で飛行機の形を作って空を飛ばせるところがよく描かれていましたが、F主人公アルトもそういうシーンがありました。その他、バルキリーがすれ違うシーンがFでもΔでも使われていました。手で飛行機を形作るのも、バルキリーがすれ違うのも、マクロスシリーズに一貫してある演出なのかな。正直このどちらのシーンも、Δのほうがよりしつこく描かれていた印象。こうした共通点を探すのが楽しかったです。

 

最後にハヤテとアルトを比較させてください。

アルトが優柔不断な純情少年としたら、ハヤテは少年漫画の主人公のようにまっすぐな少年でした。一貫として記憶に残ったのはやはりハヤテです。そんな理由もあって、わたしはΔが好きだと思います。Fは全体的に人間らしさが目立つからか??アルトにそこまで好感を持てないままでした。キャラデザは好きなんだけどなぁ。もちろんだからといって嫌いというわけじゃないです。そういう純情さは素敵な要素だと思うし、それがマクロスの描きたいものならそれもいい。でもスッキリ感が相対的にないというだけです。

また、ハヤテもアルトも望んでいることはほぼ同じでしたよね。アルトの影めっさ薄いけど。2人とも自由を求めて空を飛ぼうとしていました。Fでアルトが薄くなった分、Δではハヤテがそういう想いをより濃く持つよう描いたのかな、とも思いました。そう、Δはハヤテの「自由に空を飛ぶ」という想いが強く表れているんだよ。Fでもアルトはそう言っていたんだけど。この船は不自由とかなんとか。でもぶっちゃけよく覚えてない。なんていうか、アルトはちょっと不憫だと思う。Fでもう少し詳細に描写してもらうべきだったよね……。

 

 

長くなってまとまりませんでしたが、ブログはここまで。全体を通して8000字超の長いブログ記事。おつかれさまでした。