くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

アビーちゃん幕間


お久しぶりのFGO記事かもしれない。いや、ブログ自体さほど書いていなかったり。
ずいぶん前のお話ですが、アビーちゃんが幕間ゲットしました。なかなか不穏かつセイレムの消化不良を解決するお話でしたが、わたし個人としてはいまいちよくわからんかったのでかなり忘れてます。ぶっちゃけまじで覚えちゃいねぇ。でもね、なんとなくひっかかりどころがあるから、思い出せる範囲で書いてみるよ。まじで記憶ぶっとんでるからきっと見落としがあるけど。
ちな、わたしのアビーちゃんはかなり課金して課金してしかし☆4すら出ず泣いた後、正月の福袋で出た悪い子です。

あぁ、でもまずはキュケオーンのキャスターも幕間があったので、そっち書こうね。忘れてた。この記事ちゃっちゃと書いてぐだぐだ帝都イベ書かなきゃ。


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まずはキュケオーンのキャスターことキルケーちゃん。いい感じの画像なかったんでWジャックちゃんと我が王のボス戦画像でもおいておこうか。時期的に復刻水着イベかなんかのはずなんだが……なんだこれ??メイヴ&ケツ姉さん戦だと思う。

前々から負けヒロインとか言われっぱなしのキルケーちゃん、アタランテちゃんとともにマスターのベッドでくつろぐ。風変わりな遠征とやらで手に入れた雑誌に夢中。

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うーん……ゼ○シィ。

これはゼ○シィですなー。婚姻届なんか付録にすんのこの雑誌くらいだろう。キッチンミトンとかはともかくとして。
それはそれとして、アタランテちゃんとちょっと絡みがあったのね。てかイアソンとも絡みあったんだ。ギリシア神話のキルケーのくだりはちゃんと拾ったつもりなんだが、おかしいなあ。読み直すかな。
てかマスターのベッドでくつろぐキルケーちゃんとアタランテちゃんやばい。かわいい。いやね、そこまで信頼関係築けていたとか驚きなんですよ。てかサーヴァントがくつろいでいる描写すきです。

そこでニトちゃんが乗り込んできてキルケーにがみがみお説教。きいたところ、「キャスター回覧板」なるものがあると……ふんふんそうか、そうなのか。これはいいこときいた。どうでもいいけどエジソンやエレナちゃんみたいな近代サーヴァントとマーリンやキルケー、ニトちゃんのような伝説上のサーヴァントが回覧板通してでも絡んでいるの想像つかない。でもロマンがある。

マスターが入ってくると急に焦るキルケー。かわいい。なんでこんなあほっぽいんだ。
アタランテちゃんが知ってる口ぶりなのも受ける。
メディア関係のお話になると、キルケーはとたんに曇ってしまう。
「神々に翻弄され、英雄に翻弄された。それが我が血族の者たちを見舞った運命だったな」
……重い。
でも確かにキルケーの一族はかわいそうなぐらいだったと思う。キルケー自身も英雄とずるずる恋なんかしちゃって、結局射止められず逃げられた。でもそんなのほかの一族の人と比べても軽いほう。メディアは恋をした(たしか女神かなんかのせいで)ために弟を殺して国を滅ぼし、イアソンについていったはいいものの浮気されて、相手を殺したんだっけ。
アタランテちゃんはそこらへん結構冷静に見ていたが、それでも女の子としてはほっとけなかったのか、「可憐だったメディアを狂わせ、笑顔を奪う恋などは、とっとと終わってしまえと日々願っていたよ」という。メディアは見かけ大人っぽいのに、結構心配されがちだな。

キルケーの幕間もまったく覚えてないのであやふやなんだけど、レイシフトで遭遇したメリィちゃんに対してキルケーは、「門出を祝いに来た」というのが印象的。
キルケーが女神と呼ばれることはないように、メディアも魔女という忌み名で呼ばれる女。それは決して悔いることではなく、むしろ良いこととして誇るべきである。しかしメリィはそれが幸せそうではないのがキルケーには不満であったからだって。
アタランテちゃん曰、キルケーは珍しく饒舌であったらしい。キルケーは、「もう過去のことだから」と気にしないというけれど、もし、オデュッセウスと出会ったら??

それもまた、過去のことである。オデュッセウスには振られてしまったけれど、また同じ失敗は繰り返さない。キルケーは「逆にあいつが、大魔女に惚れてしまうのさ」という。実際そうなるかはまた別として、この言葉から彼女の気持ちが端的にわかった。
キルケーはたしかにオデュッセウスが好きであった。セイレムのころからマスターがち恋勢とか言われていたが、まぁ神話上ではオデュッセウスが好きであったわけで。そこは否定できない。そして、その恋から立ち直ることができなかったのも否定はできない。オデュッセウスのことをいたく気に入っていたものの、嫌いなものに「あいつは傲慢で云々」と付け加えて晒上げるあたり、とにもかくにも未練たらたら。
しかし「逆にあいつが、大魔女に惚れてしまうのさ」なんてセリフは以前ではきっと言えなかったという。それは彼女に向こう見ずな自負心がなかったから。要は自信がなかったから。まぁ好きなものに「自分を頼ってくれる、欠点のある男性」なんて言うあたりからお察しなんです。大魔女のくせに、なんて小さなものが好きなんだろう、なんてね。

メディアはイアソンについていく。イアソン様には自分がいなければ、という。それに、アリアドネのように過去の女にはなりたくないといってたのがエモい(語彙力はおなくなり)。
でもあたりまえだ、そんなの。誰だって過去の女になりたくない。深く深く愛しているのに、相手は自分のことを毛ほども思っちゃいないなんて、堪えがたい苦しみだ。メディアにとってこの選択はいばらの道であった。メディア自身もきっとわかっていたが、それでも自分の恋を取った。
キルケーはどうだろう。キルケーもこののち恋をするけれど、メディアと違って、彼女は一歩踏み出すことすらできなかった。メディアのようにただ好きな人についていくこともできず、見送るだけ。それはまた、自分に自信がなかったから、勇気がなかったからだと思う。それはいまだに未練として強く残り、キルケーのサーヴァントとしての在り方にも影響していると思う。

この未練を断ち切るのが、キルケーがマイルームボイスでは教えてくれなかった願い。
もしオデュッセウスが来てくれたら、キルケーには伝えたい言葉がある。彼女はずっと後ろ向きでいたけれど、もう前を向いて、次へ、次へと進んでいかなければいけない。幕間はこういうキルケーの、可愛らしい乙女心あふれたものだった。
キルケー、やっぱり可愛いよキルケー……。





さてそれでは本題、アビーちゃんに移ろう。しかしまじで、幕間よくわかんない。

まずはアビーちゃんという人間について
セイレムでも描写があったと思うんだけど、マテリアルから。彼女はそもそもクトゥルフ系なので、理解しようという意思が育たず、いまだによくわかりません。じつはセイレムも本当にわからない。やっぱりもう一回読むべきではあるんだけど、そもそもペーパーが一番なじむ派のわたしにソシャゲ形式の読み物を読むのはやはり苦痛だ。とりあえず全部のテキストを一気見できる機能欲しい。ほんと。
アビーちゃんは無垢な少女。セイレムに住む、清貧を信条とする入植者。ピューリタンは教会によって弾圧をうける人々で、そのために新世界へやってきた。しかし追い詰められた人々は、その恐怖、抗議を隣人へ向けていく。セイレムはそんな状況だったのはみんなが知ってる通りだけれど……。
もともと植民地自体現代の生活から考えると不安定で厳しい。先住民と戦わなければならなかったり、物が不足して略奪や戦争がおこったり。19世紀には開拓民グループ・ドナー隊の人肉食の事件なんかもあったが、それより100年か200年前、まだまだ暮らしの状況が不安定だっただろう。先住民も教会も敵である状況だ。「自らは潔白である」ことは彼らの信条であったが、他人にその証明を求め、監視するようになる。不安定な社会に猜疑心ははぐくまれ、くすぶる。そして、そんな状況下におかれた人間たちがなにを思うか、なにを犯すかなんてもはや決まったようなものだ。不幸、苦しみ、すべての原因を背負ってくれる魔女がきっと存在するのだと思う。
この状況はマテリアルで「鍵穴」と称され、アビゲイル自身はその鍵穴を開ける「鍵」であると説明がある。つまるところ、彼女はただ目前の状況を、自らの考える苦痛による救済のために、鍵を開けたに過ぎない。それが、セイレムの魔女裁判。なのかな。

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アビゲイルと一緒に悪魔を呼び出したと思われる少女たち。すでに大人たちは何人も縛り首にされ、少女たちは恐怖にアビゲイルを拒絶する。アビゲイルは「私たちを悪魔が誘惑したの」という。
大人たちはそんな日々を、恐ろしい悪夢だ、もう思い出させるな、といった。裁判はそもそも神の御心に反していた、魔女などいなかったのだと認めた。そしてそれは神の試練であると、神に感謝し、祈りを忘れないべきだと。
アビゲイルは否定する。それは試練ではないと。自分たちの中に、確かに悪魔はいたのだと。
少女たちは、取り返しのつかない事態が膨らみ、大人たちを振り回すのが楽しかった。大人たちも、そんな状況を見て見ぬ振りした。そこに悪気はなかったはずだ。しかし彼らは、狂気に魅せられ、熱狂し、アビゲイルに行く末を託した。そしてその事実を未だ認めない。彼らが起こしたこの事件はそうした彼らの行動が起こした、彼ら自身のせいでもある。なのに、その事実を認めないどころか、彼らは罪そのものをなかったものにしようとする。
罪を逃れようとするのは許されない。大人たちは魔女裁判を神の試練だというけれど、そして祈ろうというけれど、それはすべて嘘っぱちだと言い切る。
罪のない人間はいないというのがアビーの持論。そのために彼女はかつて起こったそれを試練などと呼ばず、自分の中で記憶し、罪を背負う。それを忘れようとした村人たちを非難し、逆に追い詰められる。アビーちゃんは間違いなく魔女だと思った。村人たちに沿わない、従わない、神の意思に反していくアビーちゃんはそりゃ、傍目から見たら魔女。

ここのアビゲイル特異点アビゲイルな模様。彼女はつい気持ちが高ぶったのか、手を差し出して握ってほしいという。ここで「握る」「握らない」の選択肢があるが、ここでは「握らない」のが正解らしい。まぁそこらへんは、悪い子モードなので想像つく。どう考えても連れていかれるルートだし。
アビゲイルはサーヴァントとして未完全だから、くじけそうになることもある。ようはダメなところもたくさんある。どうすればいいかわからない彼女を、正しさで追い詰めるべきではないとマスターは言う。
アビゲイルはラヴィニアを知っている人と話したかった。ラヴィニアと会うことはかなわない。しかしとても会いたくて、それで彼女を知っているぐだに会いに来た。
「わたしにも会いたい人がいる」というぐだの選択肢があまりにも唐突で、ぶわっと涙が出てしまいそうだった。最初はロマニかと思ったけれど、よくよく考えればぐだが失った人はひとりではない。会いたいであろう人はたくさんいる。

このあとの話はちょっと難しいのでちょっとだけ。アビゲイルがこののちどんな道をたどろうと、彼女は人類の友としていなければならない。時空を旅する紳士はそう考えている。きっと彼女はまた、2部で顔見せしてくれるだろう。難しい話はよく分からないけれど、とりあえずここだけは頭に入れておくべきだと感じた。
アビーの幕間はいろいろ詰まった幕間で、とてもよかった。






追記。

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ロビン……。いったいおまえ……。