くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

先週の癒やされもん

 

先週はミスりまくりの週でした。

そんな中でも癒やしを求めて、さまざまな映像作品や読書をしましたよ!

 

 

アンナチュラル Blu-ray BOX

アンナチュラル Blu-ray BOX

  • 発売日: 2018/07/11
  • メディア: Blu-ray
 

アンナチュラルがPrimeに入ったということで、仕事終わりにアンナチュラルをちまちま観ました!

ドラマ観たのは久しぶりですが面白かったなぁ。やっぱり事件モノ好きです。法医学という分野は言葉こそ聞いたことあるものの、どんな分野か知らなかったので新鮮な気持ちでした。医療ものや刑事モノ、また観ようかな。

それよか石原さとみはかっこいい女性ね。失恋ショコラティエもまた観たくなってしまったなぁと思って配信漁ってるけど、なさそう。悲しい。

 

 

映像作品では最近「ラ・ラ・ランド」も観ました。

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/26
  • メディア: Prime Video
 

観てから思ったけどこの監督、「セッション」の人だったね??

わたしセッションは本当に苦手な映画で、意味不明というか不快感が強かったんだよね。ラ・ラ・ランドも同様、なんだか不快感がちょっぴりありました。あとは演出がクドい。1時間観てお腹いっぱいになり、おしりも痛くなって映画どころじゃなかった。最後まできちんと観たけど、この監督の映画はあんまり好きになれなさそうです。

 

 

 

地上に星座をつくる

地上に星座をつくる

  • 作者:石川 直樹
  • 発売日: 2020/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

読書ではダントツこの本。ここであっさり書くのももったいないので、あとで1記事使って大切に感想を書きます。

写真家の石川直樹さんが「新潮」に連載していた内容をまとめたもの。コロナで旅行に行けない寂しさから買いましたが、単なる旅行記として読むのはもったいない。筆者が旅を通じて感じたものが丁寧に描かれており、「こんな体験ができるなんて、こんな想いを感じることができるなんて、旅とは、写真とは、自然とは、とても素晴らしいな」と惹き込まれる本でした。とてもおすすめ。

 

一方で同じく旅行記として購入した本で、すごーくガッカリしたものがあります。

題名は出しませんが、SNSで多くのフォロワーを抱える写真家が出したフォト・エッセイ。その人の写真はとても素晴らしく綺麗なのですが、その本のせいでその人自身に懐疑的になってしまったくらい、ガッカリしました。

フォト・エッセイなのでまぁもしかしたら写真がメインなのかもしれないけど、エッセイとつけるからにはもっと文章をきちんと書いてほしかった。前半はその写真を撮るためにどこどこに行って、だれだれと出会って、こんなアクシデントがあったけど無事撮れました、みたいなことばかり。わかるけど、それは単なる記録じゃないだろうか?エッセイじゃなくない?「地上に星座をつくる」はそこがとても上手くて、そこで見たもの出会ったものに感じたことを詳しく描いていたのがとても素晴らしいと思ったのだけど、この本はそれがない。単なる事実の羅列でしかない。流石に筆者もそれでは駄目だと感じたのか、申し訳程度に「その景色の素晴らしさを前に、私は、人間は宇宙の一部だと感じました」みたいなことが書いてある。しかし、こんな抽象的な、筆者が思ってすらいないような記述では心に突き刺さらない。絶対そんなこと思ってないくせに、文章が上手くまとまらないから書いてるだけ。とてもウンザリさせられました。

前半はこんな感じでしたが後半もちょっとアレで、学生時代かなにかのエピソードを交えて「やりたいと思ったことをやる」みたいなことを延々と書いており、「自己啓発本か!」とつっこみたくなった。お金無駄にした。

こんな本ですがレビューサイトではそこそこの高評価を得ており、「○○さんの素晴らしい世界観を楽しめる!文章が素敵!」なんて言われていました。まぁSNSの有名人ならそういう評価なんでしょうね。みんなフォロワーだろうから、これ買ったの。

個人的には、「この人、バズるために写真を撮ってんのかな」と思ってしまった。綺麗なものだけ写真に写すというのは間違っちゃいない。それが写真家の仕事でもある。でも、何かが違うのだ。中身が無いのだ、それだけでは。綺麗な景色、綺麗な星空、それなら誰だって撮れる。綺麗に写るところからパシャっと撮って、Photoshopで加工してしまえば綺麗な写真になるし、アマチュアカメラマンの祖母もそんなことをよくしていた。でもわたしが好きで求めているのはそんなもんじゃない。この写真にはどんなドラマがあるのか知りたかった。どんな想いで撮影に向かい、どんな想いから撮影したのか、それを知りたかった。写真もそれに伴う旅も、何かしら想いがあるものだと思ってる。

マチュアカメラマンだった祖母に、しょっちゅう撮影旅行につきあわされたことを覚えている。綺麗な景色ならいくらでも見たし、つきあいでいくらでも写真を撮った。でも、写真を撮ると景色がとたんに色褪せてしまい綺麗ではなく見えて、とても悔しかったし、写真というものがとてもつまらないものに思えた。

その経験があるから、今でも写真には熱心になれないでいる。綺麗なものを一枚に収めようとすると、必ず綺麗ではなくなってしまう。Photoshopでイジれば綺麗になるけど、そうじゃない。わたしが好きなのは、本当に写真におさめたいのは、綺麗な景色ではなくて、その時感じた想いや空気感のすべてなのだ。川の音、森の音、爽やかで少し冷たい空気、遠目に見える山々のくっきりした姿、その時の自分が感じる冴えた身体のすべてを切り取って、また思い出せるように写真を撮りたいだけ。

そんなわたしだから、この本は嫌い。この人がこの写真をなぜ撮ったのかちっともわからない。綺麗なものだけなら肉眼で見たほうがずっと素敵なのに、わざわざ写真に撮る必要性を感じない。

 

かなりの悪口になっちゃいましたね。でもそれくらいショックでした。なんだかあの人の写真を綺麗な心で見ることはもうできません。知りたくなかったな、こんな本。

さて、来週というか今週も忙しいこと決定。もう最悪。本当に転職したいです。