くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

わかりやすいお金の本を読んだという超簡単日記

 

年金2000万問題……とかいうのがわたしの就活中に話題になってたんですけど、就活が佳境に入っていてまったくニュースを深く追わなかったわたしはそこまでよく知りません。だって頭の中は常に自分のことでいっぱいだったもん。しょうがないもん。

まぁでもさすがにこうしてひと段落して、あぁ、来年からは社会人としてお金の管理をしたり、大きなお買いものをするかしないか決めたり、そうやって自分の生活を自分で責任もって選択していくことになるのだと思うと、やっぱり気になるもんですよ。年金はほぼもらえないであろうし、大きな病気をしてキャリアを諦めバイト生活になって人生がめちゃくちゃという人も身の周りにいるし、結婚せず独身貴族を謳歌していたら老後引退して急病に倒れ、頼れる人が一切いない中で老人ホームにも入れず絶望している人も知っているし、同じく独身貴族で好き勝手していたけれど家族がいないせいで周囲に迷惑をかけたという人もよく聞くし……。結婚がらみが多いですね。でも、それも含め、です。何か大きな病気やトラブルに巻き込まれたのに、配偶者がいなかったり、子供がいなかったりで真っ先に頼れる人がいないこと(友人は当然ここに入らない)。それに対処できるお金がないこと。この2点がそろうとかなり厳しい状況になると思います。わたしはそんな人々に囲まれ、そんな人々が辛い思いをして「こんなはずじゃなかった」という人生を歩むのを見ていました。だからか、高校生を過ぎて以降、わたしは結婚もして、お金についてきちんと考えていこうという気持ちになりました。急病になっても、年老いても、頼れる人が欲しい。あてに治療費や老人ホーム代などのあてになるぐらいのまとまったお金が欲しい。だって、苦しい思いも寂しい思いもしたくないんです。

結婚はともかくとして、お金という話は正直舐めてました。大人になればわかるもんだと。でもそうでもないっていうことに最近気づきました。

高校じゃ教えてくれないし、義務教育でも教わらない。大学は法律一辺倒で教養科目にすらかすらない。実家暮らしのわたしは当然月々の生活にかかる費用なんか知ったこっちゃないし、バイト代とおこづかいでお財布は潤みっぱなし。めちゃくちゃお金があふれていて、自分の感覚が狂いっぱなし。こんな状況で、わたしはお金と自分の将来というものをきちんと認識しているわけがない。

社会に出たら、一人暮らししたら、もっと言えば病気にかかったら、否が応でもわかるんだと思います。でも、新社会人というクソ忙しい身分の中でお金についても知識を増やさなきゃいけないって結構地獄。だから今のうちに、基本の基本は押さえておきたいと考えてこれを買いました。

 

お父さんが教える 13歳からの金融入門

お父さんが教える 13歳からの金融入門

 

 

手に取ってパラパラめくればわかるけど、超簡単な本です。文字は大きいし、ゆるーいイラストがたくさんあるし、語り口調だし。経済とか金融とかに苦手意識があるのですが、とっつきやすいかと思って買いました。まとまった感想が書けないので、思ったことを要点ごとに以下書いていきます。

 

  1. もとはアメリカ人の方が息子に向けて書いたという内容らしく、アメリカの話題が多いです。アメリカの制度とかの話も多いし、日本にはあてはまらないお話もある。Amazonレビューやブクログなどの口コミサイトでもちらほら言われていますが、これをうのみにはできないと思います。少なくとも、日本の13歳向けではありません。それだけはしっかり意識をして、読んでいったほうがいいですね。
  2. この本の良いところは、用語解説のように機能するところです。恥ずかしながらまったく経済とか金融とか知らないので、そういう言葉には疎いのですが、さまざまなお金にまつわる用語を例を交えてくわしく解説してくれます。目次があるので、それをたどればすぐに自分の知りたいことが見つかります。もし将来家の契約をするためにお金を借りるとか、投資をするとかいったときにも役に立ちそうですし、コンパクトにまとまっているので何度も読み返して知識の復習ができます。
  3. この本が最も言いたいこと、それは長々とページを割いて説明している株をはじめとした投資をしよう、というのではありません。作中何度も出てきますが、「身の丈にあったくらしをしよう」ということなのだと思います。お金を稼ぐ手段なんていくらでもあるし、今若い人でも今後は投資をするかもしれない。けれどどんなことにおいても、自分のキャパを超えるお買いものや投資をしてはいけない。それが、この本の言いたいことでしょう。都市部の一等地に大きくて素敵なお家がほしいとか、タワマンに住みたいとか、立派な外車が欲しいとか、高級ブランドに囲まれて暮らしたいとか、そういう願望を誰もが持っているはずです。でもその願望に負けてはいけない。自分の人生、将来、そういったものと相談して、それが本当に身の丈に合っているのか、他にも欲しいものがないのかまで吟味して、お金を使わなければなりません。筆者はそういうことが言いたいのでしょう。そしてそれは、まったくもってその通りなのだと思います。
  4. 経済とか金融についてちんぷんかんぷんのわたしですが、この本の内容は初歩中の初歩であることはよくわかります。株についてとか債券についてとかをかみ砕いてイチから説明してくれますが、これだけで「投資しよう」とまでは知識を身につけられません。今後生きていくうえで、「最低限これだけは理解しておこう」というレベルです。最終的に投資などをしたい人は、これの他にももっと本を読んで知識をつけていかないとダメそうです。入門としては文句なしです。

以上、簡単な感想でした。わたしみたいに知識がまったくない人でも読んだらすぐにわかるようになります。上記の年金だとか病気だとか老後だとかについて具体的な対策をしたい場合、このほかにも保険や投資、資産運用などについてもっとたくさんの本を読んで勉強をする必要がありそうです。ただ、「ちっともわからない」という人ならまだこれで充分ですし、ここから始めればいいでしょう。とにかく必要なのは、基本から物事を理解することだと思っているので、ここから金融・経済について分野別に深く学んでいきたいと思います。