くだまきあーと

擬似よっぱらいOLがくだをまく、余生の日記。

東京国立博物館行ってきた


やっぱりライブドアブログ変えてぇぇぇぇなぁぁぁぁぁ他のブログサイトでブログ書きてぇぇぇぇぇぇなぁぁぁぁぁ(このブログまでがライブドアブログで下書きしていた記事です)。




最近トーハク行ってきました。トーハク遠征です。

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人が写りこんじゃったので消しました(頭)。
超絶雑加工なのだけれど、PCから加工するの超めんどくさいからしゃーない。モザイクとかできるアプリないし。フォトショップとかいうこうどなぎじつはしゅうとくしてないし。習ったけど。
上野駅から徒歩で5分くらい。超近い。公園みたいになってる。
平日ならすいてるでしょ~~って油断してたけど、ジジババと外国人の芋洗い状態。絶望。20代キラキラ女子大生(自称)はぼっちすぎて死んだ。

 

ところでなぜトーハクに行こうと思い至ったかというと。

 

就活終わって暇→あそびたい→総合職採用なのにインドアすぎて体力ない→散歩しよう→刀みたい→遠出しよう→トーハク

 

いろいろな要素がかみ合ってトーハクに至った。遠出っていってもくっそ自宅から近い。30分……??そんぐらい。 そして定期券内。インドアすぎて近場でも遠いっていう。

 

割とここ数日間で思い至ったのだけど、楽しみすぎて前日は眠れなかった。ひとりで博物館とか初めて。いつも母親が古墳のアレコレ見たいっていう我儘言うからそれに付き合わされてて、あまり自ら行こうとは思えなかった。でも今回はインドアのリハビリとか体力向上とかいう自分改革のための目標があったし(目標低すぎ)、何よりも刀剣乱舞愛する人間として、なんとなく刀を見てみたかった。まじで刀を見たかった。

心の中ではゲームのキャラクターと実物の刀って違うとは思ってる。とはいえ、ちょっと羨ましかった。ゲームきっかけで刀を見たり歴史を勉強したりすることにはまった人ってたくさんいると思うけれど、わたしはそんなこと一切なくて、ただこのキャラ好きだなぁくらいでバックグラウンドとかガン無視。FGOに対してもそうだった。エレナ・ブラヴァツキーが好きだからといって神智学を好きにはなれなかったし、難しすぎてむしろ敬遠してる。けどこういうコンテンツから何かにどっぷりはまることができるってすごく素敵だと思った。わたしはそうじゃない、とっても無気力でどうしようもないダメ人間だから、そういうパワフルなオタクになりたかった。はまるものなんて特にないわたしは何も思わない、行動しない、消費するぐらいしかできないオタクで悲しい。人生つまらない。たぶんわたしが心の中でうっぷんためつつ思っていたのは、そういうこと。

ちょうど亀甲貞宗が展示されているとのことで、にわかすぎて審神者って思われるの超いやだけどがんばって行ってみようと思った。たぶん誰もわたしのことなんて見てないから大丈夫精神で乗り切ろうと思った。

 

◇トーハクの外

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学生なので学生料金。安い。ワンコイン以内。特別展はやってなかったので、追加料金はなかった。特別展、HP見たら超面白そうなのいくつかやる予定なんだね。

キャンパスメンバーという、大学が会員になっている場合はたぶん無料。わたしは大学が会員ではなかった。くやしい。ほかのめぼしい都内の大学は会員なのに……恥ずかしいと思わないんですか。

 

平成館と東洋館、これすごい。平成館は由緒ある建築らしい。すごい。たぶんイメージとしては西洋建築とかなんだろうけど、わたしはイスラムのモスクに見えた。色とか。

東洋館は寝殿造りがモチーフかな。デカすぎてこっちがアリエッティになった気分になる。今回は残念ながら見れなかったのですが、定期券内だし通学路だしいずれ絶対行きます。

本館もこれまた豪華。いちばん凄いの玄関フロア。タイタニックの、ディカプリオがケイトの手を握るあの……あの場面のセットっぽいと思った。タイタニック超泣ける。

 

 トーハク、なんとなく思ってたけど写真撮影いいんだね。

ただ、特別展はダメらしい。今回は特別展なしだけど、特別企画展は写真撮影NGでしたし、他にもものによってはダメって感じでした。写真撮る場合はどの展示物なら大丈夫か結構気をつけないとダメ。寄贈者さんの意向とかあるらしい。

 

◇特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」

審神者なるものとしてはなるはやで刀みたい。でも刀だけ見るのもアレだし……入館料410円も払ってるし……。

とりあえずいちばん近い展示から行こっと‼‼と決めて最初に見たのがコレ。

 

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いきなりの写真撮影禁止ゾーンでした。でもこれね、すごかったわ。見に行って超よかった。なんなら刀よりよかった。

「仏像~~~??日本史の教科書で飽きるぐらい見た‼‼」って感じだったし、序盤は説明文呼んでじろ~~っと見てハイ次‼‼って風に見てた。でも途中から大きな仏像とか、偉いお坊さんとか、神様(??)とかが出てきて度肝。

いちばん印象的なのは天井まで届きそうな、鮮やかで目をひく美しさの最奥の仏像……と言いたいところですが、わたしは涅槃の彫刻です(彫刻でいいのか??)‼‼わたし手塚治虫ブッダ好きだし、中学高校でも仏教の授業があったので涅槃のイラストはわりかしよく知ってました。でも確かに、知ってるのは「イラストだけ」なんだよ。像ってないのよね。今回目にしたのははちゃめちゃでっかい涅槃の像で、単純に「すごい」って思いました。ブッダ、生きていたらこんなにでっかかったのかなぁとか超くだらないことも考えていたけれど、今までイラストの世界でしか知らないものが目の前にドーン‼‼って現れたときの、その感慨は確かにありました。すごいもの見れました。残念だったのはおじいちゃまおばあちゃまがめっさ多かったこと。説明文の前を何分も動かないから、しょうがないから反対側にある英文の説明読んでたわ。半分くらいしか理解できんかったけど比較的簡単な英語で説明されていた。「NIRVANA」って仏教用語なんな。もっとキリスト教圏に近いところの言葉かと思ってたわ。あ、「NIRVANA=涅槃」ってことね。納得。

あと、しわしわで目をつぶってるおじいさんがいて、「あっ鑑真~~♪」とか思ってたら違った。誰かよく覚えてないけど四寺のどこかの開祖らしい。平家物語絵巻の琵琶法師みたいな顔してた。リアルでびびる。

 

◇日本美術

美術とか全然わかんないし。オルセー美術館展は確かに良かったけど、今覚えてるのは笛を吹く少年ぐらいだし。日本画興味ないし。

そう思ってたけど、すごいのがあった。

 

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これ、中山与作という方による万葉集屏風。紺色の下地に金色の文字で万葉集20巻を書き写してるらしい。どうでもええが本人寄贈かい。そういうのあるのね。中山与作さん調べても出てこなかった。あまり有名な方じゃないんやろか。

昭和10年ぐらいのものっぽいですが、中山与作さんの来歴に「~と推測される」という文言があるあたり、たった70年ぐらいしか経っていない時代でもわからないことがあるのね。資料がなくなっちゃったとかかなぁ。わかりやすくフリガナ振ってて可愛い。

 

そうそう、屏風といえばあと3~4つみました、古いやつ。すごく大きくて綺麗でした。世界地図が描かれているもの、日本地図が描かれているもの、そして南蛮人が訪れた当時が描かれているもの。教科書で見たことある気がするな。その南蛮人の屏風を欧米系の外国人の方がすっごーーく興味深そうに見ているのが印象的でした。それはもう食い入るように隅から隅まで。確かに、外国で描かれている自分の国の人々とか気になるよね。

 

 

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見てこれ……この躍動感。明治時代の木彫りの馬(天皇所有の金華山号)。新品のようにきれいなんだけど、明治時代のもの。お手入れしっかりしてあるのな。後藤貞行という方が彫ったらしい。皇居前の楠木正成像、わたしも選考に行く最中に通りがかってみたことあるけど、この人のだったんだね。

このおなかのあたりのスジスジ…??血管…??を見てほしい。りりしい馬だ……。カッコイイ。まるで本物のように骨が浮き出ているのもその手の類のフェチとしてはたまらない。

 

 

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次はこれ、「波濤図」という、岡本秋暉という方の江戸時代の掛け軸。

 

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暗めの青色に藍色の枠、そしてピンク色のこれなんて言うの??この絶妙な色使い超可愛いな、女子っぽいなって思いました。

よく見たらちちっと水しぶきがてんてんとしている。

 

こういう掛け軸が壁一面に飾ってあって、あまりうといながらも圧巻だなぁと思ってみていたんだけど、ふと、なんとなくひらめいた。

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これさ、こういう、メインとなるpicture(あえての英語)のまわりにこうやって色の額縁を添えるの……。

 

 

 

 

 

初中期のインスタに似てる……。

 

 

 

 

 

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これはわたしが適当に描いたイメージ図なんですけど。

わたしはなんだかんだでインスタ歴が長い。そんじょそこらの「インスタ映え~~」って言ってる女子より長いと思ってる。海外セレブにはまりにはまりまくり、クロエモレッツやらセレーナゴメスやらを追いかけるためだけにアカウントを作った。当時は本当に日本人が少なくて、ハッシュタグはほぼ外国語でつけていた。

そしてインスタは、確か始めから中ごろにかけては正方形の写真しか投稿できなかった。長方形の写真を投稿したいとき、どうすればいいかっていうと上に描いたコレ。

短いほうの辺に帯を入れて、正方形にする。イラストは正方形じゃないけど。

色を変えることでオシャレに見えるし、海外セレブはこうやって投稿することが多かったと思う。ちょっとしたブームだった。

もしかしたら日本でインスタが認知されたころと大幅にかぶってるかもだけど、わたしはインスタメインで活動していたわけじゃないから勘違いしていても許してほしい。

とにかく、こういう、枠を作ってその枠の模様やら色やら含めて美術として魅せられる、日本の掛け軸の可能性を知ることができたと思ったのでした。終わり。掛け軸って奥深いね。もっといろいろなの見てみたいかも。

 

◇刀剣類

今トーハクでは刀は2つの展示室に分かれてるっぽい。

一つは2階の武士の特集がされてる展示室。ここには刀剣類が数点。

 

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室町時代、長船忠光の……大身槍でいいのかな。映り込みすごかったので細くしました。

これ細くて華奢って感じでした‼‼でもさされたら痛そう‼‼横からも撮ったんですけど、鋭くて怖いです。断面が三角形??平三角という形状らしい。この、刃になってるところは露出しているのかな。たぶん下のところは柄なりなんなりで隠れるところだよね。

 

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伊達光宗が秀忠からもらった、青江次直の短刀とセットの拵「黒漆合口」とのこと。どうでもいいけど中国語では「黒漆合口刀装」。重要文化財

この、左の部分の装飾どうなってんだろうね。ぶつぶつしてる……??

正直この拵めっちゃ好み。シンプルながらもすごく美しく、優美だと思います。こういう万年筆が欲しい。拵じゃなくて。短刀持ってないし。

 

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重要文化財「梨次葵紋蒔絵糸巻太刀」。「葵紋」の通り、徳川家のもの。

ふだんは東照宮にあるのかな??それともトーハクに預けられてるのかな??すっごいいかつい装備ですが、こういう糸巻太刀はもともと実用のものらしい。でもこの糸がすっごくいい感じの装飾になっていて、凛々しいイメージがある。

 

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これは刀じゃなくて、「ササゲ蒔絵矢筒」という江戸時代の黒漆の矢筒。英語では「Quiver」だそうです。普通に「矢筒」って意味なんだろうな。

上手く言えないんだけど、キラキラしててめちゃ綺麗です。ところどころがキラキラ七色に光ります。「螺鈿を交えて描いている」とのことだから、たぶんそれかな。

 

ここは他にも武士の装備とかがたくさん展示されてました。甲冑とかありました。刀ももっとたくさんあって、きれいな脇差とかも見れました。亀甲貞宗だけ見に来るのではなく、2階の奥のここの展示室もぜひ来るべき。

 

 

そして、もう一つの展示室は特別企画の展示室の隣の隣。陶磁器などと同じ部屋にありました。なぜ陶磁器……。

 

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これは重要文化財「太刀 尻掛則長(しりかけのりなが)」。鎌倉時代、「大和則長作」という銘がある。直刃とのことですが、よく見えませんでした。そもそも刀剣の見方がよくわからない。勉強不足を実感しました。

あ、帰りがけこの本買ったんですよ。

剣技・剣術〈3〉名刀伝

剣技・剣術〈3〉名刀伝

 

 専門家が書いたものじゃないらしいんですけど、トーハクの土産物屋さんでぱらぱら見た感じ結構よさそうだなって。不動くんとか載ってたような。「図解日本の刀剣」とかも気になってる。これだけだと刀の紹介がメインっぽいから、満足できなかったらそっちも買います。

普通にAmazonのリンクはりつけちゃったけど、Amazonアソシエイトみたいなの登録してないからたぶんお金とか発生しないはず。このブログ非営利だからね注意しなきゃ。

 

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こちら「剣 長船景光」。銘は「備州長船住景光」。銘とかよくわからんのですけど、「備州(備前国)の長船ってところに住んでる景光です」っていう自己紹介か何かですかね。刀剣乱舞で「景光」と呼ばれる刀は小竜景光と謙信景光。このふた振り国宝だったんだ……。そして景光の国宝3振りの内謙信含む2振りが埼玉県立歴史と民俗の博物館にある。ここもいけるやん……。展示してないかもだけど。

とうらぶに出てくる「剣」ってくくりがいまいち理解しきれなかったけど、こういう反りがないものが「剣」でいいのかな。白山くんは「つるぎ」って名乗ってるけど。「けん」なの??あと景光Wikiにこの剣のことが載ってなくて、別人かなとか焦ってる。たぶん国宝でも重文でもないから載ってないだけだと思うけれど。それにしても光が明るく反射して綺麗だよね。この緑の光はどこをどう反射したんだ。こんなコガネムシみたいな緑なんて周囲になかったぞ。

そうそう、「剣」はもう一つ、超古いのが展示されてた。そっちは撮影禁止。ちょこんとしてて可愛かったなぁ。古いってのに、時代を一切感じない美しさでした。

 

 

 

 

そしてついに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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当初の目的、「刀 相州貞宗(名物亀甲貞宗)」‼‼14世紀、国宝。

最終目的だっつーのにひっどい写りこみしたので上下全部カットしたわよ。ひどい……。

すっごい綺麗でした。もうすっごい綺麗でしたとしか言ってない。そもそも日本刀知識皆無じゃそう言うしかない。

もうこれしか言うことないのでとりあえず来国光と尻懸則長の刀と比べてみますね。……よくわからない。

やっぱりよくわからない。来国光はすっごい乱刃で、躍動感がある。あと太い。尻懸則長はその点優美って感じで、亀甲貞宗は乱刃だけどそこまで激しい感じじゃない……っていうのかな。難しい。わからないよね。

そして亀甲貞宗の最大の特徴たる亀甲紋なんですけど………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくわかりませんでした。

もったいぶって最後に行ったから、まさかの時間オーバー。説明すら読まず慌てて写真撮って慌てて見て帰る、という羽目に。茎の意味も中途半端にしか理解していなかったせいもあり、ふっつーにチラ見しただけで終わった。本当に情けない。どこまで行っても適当人間だから、まーーじで肝心なところを見逃してしまった。馬鹿すぎますね。

 

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なぜそこだけ撮っているんだわたしぃぃぃぃぃぃぃ‼‼‼

先っぽフェチでもあるんだけど確かにそこは好きなんだけどそんなとこ見たって……大切なのは反対側だよ反対側っっ‼‼‼ばか~~~~~~本当にばかだ~~~~~~‼‼‼‼

 

でもめちゃめちゃキラキラ光ってる刀がたくさん見られてよかったなって思いました。今回の失敗を胸に、3日以内に再チャレンジしてきます。まじで。授業前に見に行ってやるぞ。今度はちゃんと隅から隅までなめるように見ますもん。南蛮人屏風前のあの外国人のようにそりゃもうねっとりと。

 

 

◇締め

情けないながらもなんとか当初の目標は完遂しました。楽しかったですね。友達に断られてぼっちだったんですけど、ぼっちだからこその見方ができたというか。途中で迷って2階を2周したんですよね。1階も特別企画だけめっちゃ見たんですよね。刀はほぼ見られなかったという。でもいいんだ、ちゃんと見ることはできたから。まじでこんどは予習していかないとね本当にあの醜態は一度きりにしたい。するぞ。

 

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博物館の内装、超綺麗でしたよ。この壁紙の色すっき。

 

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庭園。もーちょっと見たかったなぁ。

 

 

 

 

 

あ、いま思い出したんだけど……。

わたしアイヌもめちゃくちゃ見て写真撮ったよな??????

データどこいった??????